ライター11年目での受講。「“読者のために書く”が自分の軸になりました」

仏教、神道、社会起業、スピリチュアル、自己啓発、美容&健康など、幅広い分野で企画・編集・ブックライティングを手掛け、90冊以上の本を世に送り出している江藤ちふみ(えとう・ちふみ)さん。「上阪徹のブックライター塾」の2期生で、受講時には、既にブックライターとして活躍されていました。

「既にライター経験があったからこそ、受講を迷ってしまいました」という江藤さんに、ブックライター塾の受講を決めた理由や、塾での学び、ブックライターという仕事の魅力について話していただきました。

江藤ちふみ(ブックライター塾2期生)
取材/橘夢人(ブックライター塾6期生)
写真/上田修司(ブックライター塾2期生)

経験者だからこそ感じた、入塾前の葛藤

ブックライター塾を受講した時点では、どんなお仕事をされていたのですか?

ライター歴11年目で、企画立案やブックライターとしてお手伝いした書籍は40数冊ありました。さかのぼると、書く仕事がしたいなと思いはじめたのは30歳ぐらい。ライターとして独立したのは、子どもが保育園に入ったタイミングで、フリーで働こうと思ったのがきっかけです。ツテは何もなかったのですが、インターネットで「著者の代わりに書く仕事がある」と知って。企画書を書いて、出版社に持っていけばいいとのアドバイスを見て、「これならできるかも!」と思いました。

たまたま友人がセラピストとして活動しており、興味深い話をたくさん聞いていたので、彼女の本を企画することにしました。類書のあとがきから見つけた編集者さん2人に連絡し、企画書を郵送したのが始まりです。

その友人の本を作ったことがきっかけで、ライティングの仕事へとつながっていきました。

受講時には既にブックライターとして豊富な実績があったのですね。そこから、なぜブックライター塾を受講しようと思われたのでしょう?

ずっと我流でやっているコンプレックスがあり、一度体系的にブックライティングを学びたいとの思いがあったんです。それに、独立して1,2年目の頃に、上阪徹さんがライターを務めた『プロ論。』(徳間書店)を偶然読んで衝撃を受け、「こんな文章が書きたい!」と憧れていたのも、大きいですね。だから、ブックライター塾の存在を知った時は「上阪さんに学べるならぜひ!」という気持ちでした。

ただ「10年も書いてきて、ライティングスキルが全然通用しなかったら恥ずかしい」「私なんかが参加していいのか」「評価されるのは嫌だな」という思いもあり、一人で勝手に葛藤して、ぐるぐる悩んでしまって(笑)。ようやくエイッと勇気を出したのは、申し込み最終日。残り1枠に滑り込みました。

「読者のために書く」が軸になったら、取材で緊張しなくなった

ブックライター塾を受講して収穫はありましたか?

もちろんです!むしろ、こんなに与えてもらっていいのかな…と思いました。

文章の書き方・本のまとめ方の「型」を学べたこと、上阪さんという「書いて生きる」上で指針になる存在に出会えたこと、仲間ができたこと…。数えるときりがないですが、一番よかったのは、「読者のために書く」を自分の軸にできたことです。

当時は、書くのが遅いことに悩んでいて、塾の自己紹介でも「速く書けるようになりたい」と話したんです。そうしたら上阪さんが「速く書くより、読者のためにいい原稿を書く方が大事だよ」とおっしゃって、本当にそうだなと。恥ずかしいのですが、自分ではそうしているつもりでも読者を一番にできていなかった、大きな勘違いをしていたことに気づきました。

「読者のために書く」を自分の中に落とし込めたことで、取材では「読者のために有益な話を聞く」とやるべきことがはっきりし、緊張したり迷ったりしなくなりました。 あと、そういえば…ですが、受講後、お手伝いした本で10万部超えのヒットが続けて出たり、プライベートでも嬉しい変化があったりしたんです。上阪さんが、よく「ブックライター塾に入ると運が良くなる」とおっしゃってますが、本当だと思いました(笑)。

塾でできた「仲間」とは、どんな存在ですか?

塾に入る前はライター仲間がおらず、例えるなら、大海原で一人でボートを漕いでいるようでした。それが、同期との横のつながり、期を超えた縦のつながりができ、同じように進んでいる人たちが周りにいることを知れたのが、とても心強かったです。

ブックライター塾は「母船」のようなもので、塾生は時々そこに行って勉強して、また自分の船に戻って船を進めていく。困ったり迷ったりしたら頼れるし、楽しいことは同じ塾で学ぶ仲間と分かち合える、そんな関係です。ライター同士のつながりを求めて受講したわけではないですが、講座終了後も何年も交流が続き、「困ったらあの人に聞こう」とか、「これは私にはできないけれどあの人なら」というつながりができたのは、ものすごくありがたいと思っています。

ブックライターのよさは、著者と読者両方の役に立てること

ブックライターという仕事の魅力について聞かせてください。

まず、会いたい人に会いに行けること。そして、著者と読者の役に立てることです。
「この人!」と思った人の魅力を本という形で世に出すことで、その人の応援ができ、なおかつ読者の役にも立てるのはブックライターの醍醐味ですね。私は結構ミーハーなので、この人の本を出したい!という熱意から本を企画することが多いんです(笑)。取材は、著者の魅力やスキル、想いを集める宝探しのようなもの。そこでもらったお宝を、ベストな形で読者に届けたいとの思いが、仕事の原動力になっています。

また、仕事に対する評価がダイレクトにもらえるのもブックライターのいいところです。編集者さんや著者さんが喜んでくれたり、読者がネット書店のサイトでレビューを書いてくれたり……。どんな評価であっても、反応が形として見えるのが嬉しいですね。

最後に、入塾を検討されている方に一言メッセージをお願いします。

もし少しでも塾に興味をお持ちなら、そんな自分を後押ししてあげてほしいなと思います。私はチャンスを前に悩んでしまいましたが、それでも最後に「受講する」と決めたのは、ここぞという時は自分の勘を信じて行動することを大事にしてきたからです。

どんなことでもやってみないと結果はわからないし、経験は無駄にはなりません。これは、これは、ブックライター塾で身に着けた考え方ですけどね。特に、書くことで誰かの役に立ちたいと思っているのであれば、おすすめです。そのための大切な基礎から、デビューのきっかけ作りまで、ありとあらゆることがブックライター塾で学べると思います。